愛媛大学の総合型選抜では、ほぼすべての学部で面接が課されます。しかも配点が高く、合否を大きく左右する試験科目です。
この記事では、愛媛大学の総合型選抜における面接の形式・配点から、実際に聞かれた質問例、合格者が実践した対策法まで詳しく解説します。
この記事でわかること
- 愛媛大学の総合型選抜における面接の形式・配点
- 学部別の面接の特徴
- 実際に聞かれた質問例
- 合格者が実践した面接対策法
愛媛大学の総合型選抜における面接の位置づけ
総合型選抜Ⅰ・Ⅱの違い

愛媛大学の総合型選抜には、大学入学共通テストを課さない「総合型選抜Ⅰ」と、共通テストを課す「総合型選抜Ⅱ」の2種類があります。
| 総合型選抜Ⅰ | 総合型選抜Ⅱ | |
|---|---|---|
| 共通テスト | なし | あり |
| 対象学部 | 社会共創学部・工学部 | 法文・教育・社会共創・医・工・農 |
| 主な選考方法 | 総合問題・面接・グループディスカッション・出願書類 | 共通テスト・面接・調査書(学部により小論文・総合問題等も) |
どちらの選抜方式でも面接は必須です。総合型選抜は「受験生の意欲・適性・将来性」を多面的に評価する入試であり、面接はその中核を担う試験科目といえます。
学部別の面接配点一覧
面接の配点は学部によって大きく異なります。以下は総合型選抜Ⅱの主な配点です。
| 学部 | 面接の配点 | 備考 |
|---|---|---|
| 法文学部 | 200点 | 調査書100点と合わせて評価 |
| 教育学部 | 100〜200点 | コースにより異なる(実技系は実技700点+面接100点) |
| 社会共創学部 | 150点 | 総合型Ⅰではグループディスカッションも実施 |
| 医学部(医学科) | 200点 | 総合問題200点も別途あり |
| 工学部 | 400〜550点 | コースにより配点が大きく異なる |
| 農学部 | 300点 | 調査書150点と合わせて評価 |
特に注目すべきは工学部と農学部です。面接の配点が非常に高く、面接の出来が合否に直結するといっても過言ではありません。
愛媛大学 総合型選抜の面接形式
個人面接が基本|面接官は3〜4名
愛媛大学の総合型選抜の面接は、個人面接が基本です。
合格者の体験レポートによると、面接官は3〜4名で、受験生1名に対して実施されます。面接官は学部の教授や准教授が務めるのが一般的です。
社会共創学部はグループディスカッションもあり
社会共創学部の総合型選抜Ⅰでは、個人面接に加えてグループディスカッションも実施されます。
グループディスカッションでは、与えられたテーマについて複数の受験生で議論を行い、協調性・論理的思考力・コミュニケーション能力が評価されます。
社会共創学部を受験する場合は、面接対策だけでなくグループディスカッションの練習も必要です。
面接時間の目安
面接時間は学部・学科によって異なりますが、一般選抜の面接データを参考にすると10〜20分程度が目安です。
総合型選抜では志望理由や活動内容について深掘りされる傾向があるため、一般選抜よりもやや長めになる可能性があります。
学部別の面接の特徴と評価ポイント
法文学部
- 配点:面接200点+調査書100点
- 志望理由に加えて、時事問題への見解を問われることがある
- 人文社会学科では、自分の関心分野について深く語れるかがポイント
教育学部
- 配点:面接100〜200点(コースにより異なる)
- 教員志望の動機や教育観が重視される
- 体育保健・図工美術・音楽コースでは実技の配点が大きい(700点)ため、面接は100点と比較的低め
社会共創学部
- 配点:面接150点
- 総合型Ⅰではグループディスカッションあり
- 地域課題への関心や、大学で学んだことを社会にどう活かすかが問われやすい
医学部
- 医学科:面接200点+総合問題200点
- 評定平均4.3以上が出願要件
- 「なぜ愛媛大学の医学部か」「愛媛でどんな医師として働きたいか」など、地域医療への貢献意思が重要視される
- 看護学科:面接に加え、課題レポート&プレゼンテーションも実施
工学部
- 配点:面接400〜550点(コースにより異なる)
- 全学部中もっとも面接配点が高い
- 志望する研究分野への理解度が問われる
- 「高校で印象に残っている実験」「特定の研究室を志望する理由」など、理系の学びへの関心を具体的に語る必要がある
- 英語学習への取り組みについて聞かれた事例も
農学部
- 配点:面接300点+調査書150点
- 研究内容への理解と将来のビジョンが重視される
- 1分間の自己PRを求められた事例あり
- 卒業後の進路(研究職・公務員・進学など)について具体的に答えられるよう準備が必要
愛媛大学の総合型選抜 面接でよく聞かれる質問
ほぼ確実に聞かれる定番質問
合格者の体験談をもとにすると、以下の質問は学部を問わず高確率で聞かれます。
- 志望理由(なぜこの大学・学部・学科を選んだのか)
- 将来の目標(卒業後にどんなことをしたいか)
- 高校時代に力を入れたこと(部活動・課外活動・学業など)
- 自己PR(自分の強みや特徴)
特に志望理由はほぼ100%聞かれると考えて準備してください。
学部・学科特有の質問
- 工学部:「高校で印象に残っている実験は?」「なぜその研究室に興味があるのか?」
- 農学部:「どんな研究をしたいか?」「卒業後の具体的な進路は?」
- 医学部:「愛媛でどんな医師として働きたいか?」「地域医療についてどう思うか?」
- 法文学部:「入学後に取り組みたいことは?」「最近気になるニュースは?」
深掘り・追加質問への備え

面接では、最初の回答に対して「なぜそう思うのですか?」「具体的には?」と深掘りされることが多いです。
たとえば「志望理由はオープンキャンパスで雰囲気がよかったから」と答えた場合、「具体的にどの点がよかったのですか?」と掘り下げられます。
表面的な回答だけでなく、「なぜ?」を3回繰り返しても答えられるレベルまで自分の考えを深めておくことが大切です。
合格者が実践した面接対策5つのポイント

①志望理由は「自分の言葉」で仕上げる
志望理由は自分の言葉で作成することがとても重要です。
ただし、丸暗記の棒読みでは熱意が伝わりません。骨格は暗記しつつ、自分の言葉で自然に話せる状態を目指しましょう。
②複数の先生と繰り返し模擬面接をする
「複数の信頼できる先生に練習をお願いし、1人の先生につき2回以上は練習した」という合格者の声があります(ベネッセ 先輩体験談より)。
先生によって指摘するポイントが異なるため、複数の視点からフィードバックをもらうことで対策の質が上がります。
③過去の質問傾向を徹底的にリサーチする
「過去問の質問を完璧にしておくこと。今年も同じ質問が聞かれる可能性が高い」というアドバイスもあります(ベネッセ 先輩体験談より)。
先輩の体験談や面接レポートを集め、自分の学部・学科で過去にどんな質問がされたかを把握しておきましょう。
④志望理由書・活動報告書との一貫性を意識する
面接官は、提出された志望理由書や活動報告書を手元に持って質問しています。
書類に書いた内容と面接での回答に矛盾があると、信頼性が大きく下がります。出願書類を提出したら必ずコピーを手元に残し、書類の内容を踏まえて面接練習をしてください。
⑤「わからない」は正直に言う勇気を持つ
知識を問う質問や、想定外の質問をされることもあります。そんなときは、無理にでたらめな回答をするよりも、「勉強不足で正確にはお答えできませんが…」と正直に伝えたうえで、自分なりの考えを述べるほうが好印象です。
面接官は知識の量だけでなく、誠実さや思考のプロセスも見ています。
面接当日の流れと注意点
当日のスケジュールと持ち物
- 受験票(忘れると受験できない場合があります)
- 筆記用具
- 時計(スマートフォンは使用不可)
- 試験会場には余裕を持って到着し、控室で気持ちを整えましょう
服装・入退室のマナー
- 服装は制服が基本(私服の場合は清潔感のあるフォーマルな服装)
- 入室時はドアを3回ノックし、「どうぞ」と言われてから入る
- 「失礼します」と一礼してから着席
- 退室時は「ありがとうございました」と伝え、一礼して退室
緊張をコントロールするコツ
- 緊張するのは当たり前と受け入れる
- 面接直前に深呼吸を3回行う
- 面接官と目を合わせて話すことを意識する
- 早口にならないよう、ゆっくり・はっきり話すことを心がける
- 完璧に話そうとせず、伝えたいことの核を1つ決めておく
総合型選抜の面接対策は「深める」ことが合格への近道

総合型選抜の面接は、一朝一夕で対策できるものではありません。志望理由や将来のビジョンを何度も言語化し、自分自身と深く向き合うプロセスが必要です。
パスハック(PathHack)は、愛媛県松山市にある総合型選抜専門の学習塾です。総合型選抜で国立大学に合格した代表が直接指導にあたり、社会人プロ講師のみのチーム体制で、一人ひとりの面接対策をサポートしています。
パスハックが大切にしているのは、「盛る対策はしない。深める対策をする。」という考え方です。
表面的な回答テンプレートを覚えるのではなく、あなた自身の経験や想いを深掘りし、面接官に本気の熱意が伝わる言葉を一緒に磨いていきます。毎月の成長レポートで自分の進歩を可視化できるため、自信を持って本番に臨めます。
まとめ
愛媛大学の総合型選抜では、面接はすべての学部で実施され、配点も高い重要な試験科目です。
- 面接形式:個人面接が基本(社会共創学部はグループディスカッションもあり)
- 配点:学部によって100〜550点と幅がある(特に工学部・農学部は高配点)
- 定番質問:志望理由・将来の目標・高校時代の活動は必ず準備
- 対策のカギ:志望理由の深掘り、複数人との模擬面接、書類との一貫性
面接は「正解」があるテストではなく、あなたの想いや考えを伝える場です。早めに準備を始め、自分の言葉で語れるようになるまで繰り返し練習しましょう。
