総合型選抜と学校推薦型選抜の違い|AO入試との関係と選び方を徹底解説

「AO入試と推薦入試って、結局どこが違うの?」総合型選抜を考え始めた高校生や保護者の方が、最初につまずくのがこの疑問です。

実は、この分かりにくさには理由があります。

かつての「AO入試」は、いまは「総合型選抜」と名前が変わっているのです。名前が入り混じっているせいで、違いがぼやけて見えているだけ。前提をひとつ整理すれば、両者の違いはスッキリ見えてきます。

代表 長岡

名前の整理からいきましょう。ここが分かると、あとは早いです!

目次

AO入試は「総合型選抜」に名称変更された

AO入試は「総合型選抜」に名称変更された

違いを比べる前に、名前の関係を先に押さえておきましょう。ここがあいまいなまま比較記事を読むと、余計に混乱してしまいます。

AO入試=総合型選抜(2021年度に改称)

2021年度(令和3年度)の大学入試改革で、これまでの「AO入試」は「総合型選抜」という名称に変わりました。中身が別物になったわけではなく、呼び方が新しくなったと考えて問題ありません。

いまでも「AO入試」という言葉で検索したり話したりする人は多いですが、大学の募集要項で使われている正式名称は「総合型選抜」です。

つまり、「AO入試と推薦入試の違い」を知りたいというのは、言い換えれば「総合型選抜と学校推薦型選抜の違い」を知りたい、ということになります。

(出典:文部科学省「入試区分の名称はどのように変更されるのでしょうか」

推薦入試=学校推薦型選抜(公募制・指定校制の2種類)

同じように、かつての「推薦入試」も、いまは「学校推薦型選抜」という名前になっています。そして学校推薦型選抜は、大きく2種類に分かれます。

  • 公募制(公募推薦):大学が定める出願条件を満たせば、どの高校からでも出願できる
  • 指定校制(指定校推薦):大学が指定した高校の生徒だけが出願できる

「推薦」と一口に言っても中身が分かれている、という点は後の比較でも効いてきますので、頭の片隅に置いておいてください。

総合型選抜と学校推薦型選抜の違い【比較早見表】

総合型選抜と学校推薦型選抜の違い

まずは全体像を一覧で確認しましょう。細かい項目はこのあと一つずつ解説します。

比較項目総合型選抜(旧AO入試)学校推薦型選抜(旧推薦入試)
学校長の推薦不要(自己推薦が基本)必須
評定平均の基準設けない大学も多い基準を設ける大学が多い
出願時期9月以降11月以降
合格発表11月以降12月以降
主な選考内容面接・小論文・プレゼン・志望理由書など書類・小論文・面接・口頭試問など
専願/併願併願可の大学もある専願が多い(特に指定校制)
重視されるもの大学の求める人物像との適合高校での学習成績・活動

※上記は一般的な傾向です。実際の条件は大学・学部ごとに異なります。年度によっても変わるため、志望校の最新の募集要項で必ず確認してください。(出典:文部科学省「総合型選抜の出願時期・合格発表時期」大学入学者選抜実施要項

学校長推薦の有無

いちばん本質的な違いが、この「学校長の推薦が要るかどうか」です。

学校推薦型選抜は、その名の通り高校の学校長の推薦を受けて出願します。校内での選考を通過しないと出願できないケースもあります。

一方、総合型選抜は自己推薦が基本で、学校長の推薦がなくても、自分の意思で出願できます。「自分から手を挙げて挑戦する入試」が総合型選抜、「学校の推薦を得て臨む入試」が学校推薦型選抜、というイメージです。

評定平均の要否

学校推薦型選抜では、出願条件として評定平均(高校の成績)の基準を設けている大学が多くあります。

目安として評定平均3.5〜4.0以上を求める大学が見られますが、これは大学・学部によって幅があります。

総合型選抜は、評定平均の基準を設けない大学も多いのが特徴です。ただし「成績が関係ない」という意味ではなく、書類の一部として提出を求められることは珍しくありません。成績に自信がなくても挑戦しやすいのが総合型選抜、と整理できます。

代表 長岡

「評定が足りないから推薦は無理かも」という人でも、総合型選抜なら道が開けることがあります!

出願・合格発表の時期

スケジュールも異なります。総合型選抜は9月以降に出願が始まり、11月以降に合格が発表されます。学校推薦型選抜は11月以降の出願、12月以降の発表が一般的です。

総合型選抜のほうが早く動き出すぶん、準備期間も前倒しで必要になります。

時期の全体像は総合型選抜のスケジュール完全ガイドでくわしく解説していますので、あわせてご覧ください。

選考内容の違い

どちらも書類・面接を軸にしますが、力点が少し違います。

  • 総合型選抜:面接に加え、小論文・プレゼンテーション・グループディスカッションなど、多様な形式で「大学の求める人物像に合うか」を見る
  • 学校推薦型選抜:書類と小論文・面接・口頭試問を通して、高校までの学習の成果や基礎学力を見る

どちらも、志望理由書・小論文・面接といった「自分の考えを言葉で伝える力」が問われる点は共通しています(この共通点は後ほどくわしく触れます)。

専願・併願ルール

出願の縛りも要チェックです。学校推薦型選抜、とくに指定校制は専願(合格したら必ず入学する前提)が基本で、他大学との併願はできないことがほとんどです。公募制も専願を条件にする大学が少なくありません。

総合型選抜は、私立大学を中心に併願を認めるケースもあります。ただしこちらも大学によって条件が異なるため、「併願できるかどうか」は必ず募集要項で確認しましょう。

それぞれどんな人に向いている?

違いが分かってきたところで、「自分はどちらに向いているのか」を考えてみましょう。

総合型選抜が向いている人

総合型選抜が向いている人
  • 明確にやりたいこと・学びたいことがあり、それを言葉で伝えられる(伝えたい)人
  • 評定平均に自信はないが、活動や関心を深く掘り下げてきた人
  • 早めに動いて、じっくり準備を積み上げたい人

自分の関心や経験を軸に勝負したい人には、総合型選抜が合っています。

どんな人が評価されやすいかは総合型選抜に向いてる人・受かる人の特徴でも掘り下げています。

学校推薦型選抜が向いている人

学校推薦型選抜が向いている人
  • 高校での成績(評定平均)を安定して積み上げてきた人
  • 学校長の推薦を得られる環境にある人
  • 第一志望が明確で、専願でも問題ない人

高校3年間の積み重ねを評価してほしい人には、学校推薦型選抜が向いています。

どちらも「書類・小論文・面接」で”深める力”が問われる

どちらも「書類・小論文・面接」で

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいポイントです。

志望理由書・面接・小論文は両入試に共通

総合型選抜と学校推薦型選抜。制度としての違いはあっても、突破のために必要な力は驚くほど共通しています。

それが、志望理由書・小論文・面接という「自分の考えを、根拠をもって言葉にする力」です。

たとえば面接では、志望理由の深さや一貫性が問われます。どんな質問が来るのかは総合型選抜の面接で聞かれることで具体的に紹介しています。

志望理由書も、書き方の型だけでなく「なぜその大学・学部なのか」を自分の経験と結びつけられるかが差になります。

一般論の対策では差がつく理由

ここで注意したいのが、「型どおりに整えるだけ」の対策の限界です。テンプレートに当てはめた志望理由書や、想定問答を丸暗記した面接は、深掘りの質問が来た瞬間に崩れてしまいます。

パスハックが大切にしているのは、「盛る対策」ではなく「深める対策」です。

実績を大きく見せることよりも、あなた自身の経験や関心を掘り下げ、自分の言葉で語れる状態にすること。総合型選抜でも学校推薦型選抜でも、最後にものを言うのはこの”深さ”だと考えています。

総合型・学校推薦型、どちらを選ぶ?判断の手順

総合型・学校推薦型、どちらを選ぶ?判断の手順

「結局どっちで受ければいいの?」に答えるための、現実的な考え方を整理します。ここでは「受かりやすさ」ではなく、あなたの状況に合うかどうかで判断します。

学校推薦が取れるか・評定は足りるか

まず、学校推薦型選抜は学校長の推薦と一定の評定平均が前提になります。

校内選考の状況や自分の成績を踏まえて、そもそも出願できる条件を満たしているかを確認しましょう。条件が厳しい場合は、自己推薦で挑める総合型選抜が現実的な選択肢になります。

志望校が実施しているか・専願で問題ないか

次に、志望する大学・学部がどちらの方式を実施しているかを確認します。総合型選抜だけ、学校推薦型選抜だけ、という大学もあります。あわせて、専願の条件で他の受験計画に支障がないかもチェックしましょう。

なお、「どちらのほうが受かりやすいか」という視点だけで選ぶのはおすすめしません。

倍率や合格率は年度・大学で大きく変わり、数字に振り回されると本質的な準備がおろそかになります。大切なのは、自分に合った方式で、深める対策を早く始めることです。

総合型・推薦は”深める対策”で差がつく|パスハックの伴走

総合型・推薦は

パスハックは、愛媛県松山市の総合型選抜専門塾です。ここまでお伝えしてきた「深める対策」を、受験生一人ひとりに伴走しながら形にしています。

国立大に総合型で合格した代表が直接指導

総合型選抜を自ら経験し、国立大学に合格した代表が、指導の現場に立っています。制度を外から解説するだけでなく、「どう深めれば伝わるのか」を実体験から伝えられるのが強みです。

社会人プロ講師+チーム体制・毎月の成長レポート

指導するのは社会人のプロ講師のみ。さらに一人の生徒を複数の視点で見るチーム体制で、志望理由書・小論文・面接を多角的に磨きます。毎月の成長レポートで、いまどこまで深められているかを可視化します。

オンラインで全国どこからでも

対面は松山市を中心に、オンライン指導なら全国どこからでも受講できます。

「近くに総合型選抜の専門塾がない」という地方の受験生にも、同じ”深める対策”を届けています。総合型選抜が気になったら、まずは現在地を整理するところから始めてみてください。

まとめ

最後に要点を整理します。

  • AO入試は「総合型選抜」、推薦入試は「学校推薦型選抜」に名称変更された(名前が変わっただけで別物ではない)
  • 大きな違いは、学校長推薦の有無・評定平均の要否・時期・専願/併願などにある
  • 一方で、志望理由書・小論文・面接で「自分の考えを深く言葉にする力」が問われる点は共通
  • どちらを選ぶかは「受かりやすさ」ではなく、自分の状況と志望校の実施方式で判断する

制度の違いを正しく理解したうえで、あなたに合った方式で、早めに”深める対策”を始めていきましょう。

監修者

総合型選抜専門塾パスハック 代表長岡 孝樹

塾講師・フリースクール講師としてキャリアをスタート後、 ITベンチャーや上場企業でWebマーケティングを経験。 サイト運用から広告ディレクションまで幅広く担当。

IT寺子屋では小学生へのプログラミング指導に携わる。 現在は愛媛県松山市にて総合型選抜専門塾「パスハック」 を運営。自らも総合型選抜で電気通信大学に合格した実績を持つ。

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