総合型選抜の面接を前に、「何を聞かれるんだろう」と不安になっていませんか。ネットには質問例がたくさん並んでいますが、実際の言い回しやニュアンスは大学によって異なります。
大切なのは、個別の質問文を覚えることではなく、面接で問われる中身を大きなカテゴリーで捉えることです。
この記事では、総合型選抜の面接で問われる4つのカテゴリーと、その意図、そして自分の言葉で答えを深める準備の仕方を解説します。
柚山先生質問の言葉は大学ごとに違います。
だからこそ、一問一答の暗記ではなく「何を問われているのか」をカテゴリーで捉えることが、どんな聞かれ方にも動じない準備になります。
総合型選抜の面接で問われるのは大きく4カテゴリー


総合型選抜の面接で聞かれる質問は、数え上げればきりがありません。ですが、その中身をよく見ると、面接官が知りたいことは次の4つのカテゴリーに集約されます。
- 志望動機・大学/学部について
- 高校生活・活動実績について
- 自分自身(長所・短所・自己PR)について
- 将来・入学後・時事/学問への関心について
面接準備の第一歩は、「質問を1つずつ覚える」ことではなく、「この質問はどのカテゴリーで、何を知ろうとしているのか」を捉える視点を持つことです。
なぜ質問文の丸暗記ではなくカテゴリーで捉えるのか
同じことを聞く質問でも、大学によって言い回しやニュアンスは大きく変わります。
志望動機ひとつとっても、「なぜ本学を志望したのか」「本学でなければならない理由は」「数ある大学からなぜここを選んだのか」など、聞かれ方はさまざまです。
そのため、特定の質問文とその模範解答をセットで暗記しても、少し違う角度から聞かれた瞬間に対応できなくなります。
逆に、「このカテゴリーでは何を問われているのか」を掴んでおけば、どんな言い回しで来ても、そこから自分の答えを組み立てられます。だからこそ、質問リストの暗記ではなく、大きなカテゴリー単位での理解が土台になるのです。
面接は「熱意と気持ち」を全面に伝える絶好の場


面接というと、「間違えないように」「減点されないように」と身構えてしまいがちです。
ですが、視点を変えれば、面接は書類や筆記では伝えきれなかった自分の熱意や気持ちを、面接官に直接ぶつけられる絶好のチャンスです。
なぜこの大学で学びたいのか、高校生活で何に本気で向き合ってきたのか。
そうした思いは、文字だけよりも、あなたの表情や言葉のトーンを通したほうがはるかに伝わります。



面接を「試される場」ではなく「伝える場」と捉え直すだけで、準備の質も本番での気持ちの持ち方も変わってきます!
総合型選抜の面接で4カテゴリーそれぞれ問われること
ここからは、4つのカテゴリーごとに、何が問われ、面接官は何を知りたいのか、そしてどう答えを深めればよいのかを見ていきます。
①志望動機・大学/学部について


面接で最も重視されるのが、志望動機に関するカテゴリーです。ここで問われるのは、「なぜ他大学ではなく本学なのか」という志望の中身と本気度です。
面接官が確かめたいのは、パンフレットに書いてある魅力を並べられるかどうかではなく、あなた自身の経験や関心と、その大学の学びがどうつながっているかです。



自分の言葉で「自分にとってなぜこの大学なのか」を語れるように、志望のきっかけまでさかのぼって整理しておきましょう!
②高校生活・活動実績について


高校3年間をどう過ごし、そこから何を得たのかが問われるカテゴリーです。ここで見られているのは、実績の華やかさではなく、取り組む姿勢と、そこから学んだことです。
大きな受賞歴や目立つ活動がなくても心配はいりません。何に取り組み、どんな課題にぶつかり、どう考えて動いたのか。そのプロセスと学びを語れるかどうかが評価につながります。
③自分自身(長所・短所・自己PR)について


あなたの人柄や自己理解の深さが問われるカテゴリーです。長所も短所も、抽象的な言葉で終わらせず、具体的なエピソードとセットで語れるかがポイントになります。
短所については、ただ弱点を挙げるのではなく、「自覚していて、こう改善しようとしている」という向き合い方まで語れると、誠実さが伝わります。
自分を大きく見せることよりも、自分を正しく理解できていることのほうが評価されます。
④将来・入学後・時事/学問への関心について


入学後の学びと、その先の将来像、そして志望分野への関心が問われるカテゴリーです。ここで見られているのは、志望動機との一貫性と、物事を自分の頭で考える姿勢です。
たとえば関心のあるテーマやニュースについて問われたときも、知識の量を競うのではなく、「それについて自分はどう考えるか」まで踏み込めると、主体性が伝わります。
入学後にやりたいことが、志望動機や将来像と一本の線でつながっているかを意識して整理しておきましょう。



4つのカテゴリーは、結局のところ「志望動機」と一本の線でつながっているかが見られます。



バラバラの答えを用意するより、自分の軸を1つ持つほうが強いのです。
質問の「意図」から考える|面接官が見ている3つの観点
どのカテゴリーの質問も、面接官が本当に知りたいことを踏まえて答えると、伝わり方が大きく変わります。多くの質問は、次の3つの観点のどれか、または複数を確かめるために投げかけられています。
| 観点 | 面接官が見ていること |
|---|---|
| 一貫性 | 志望動機・活動・将来像が1本の軸でつながっているか |
| 主体性 | 自分で考え、行動してきた経験があるか |
| その大学である理由 | 本学でなければならない理由を自分の言葉で語れるか |
質問の言葉そのものに反応するのではなく、「この質問で何を知ろうとしているのか」を一度考えるクセをつけると、答えが的外れになりにくくなります。
「盛る」答えと「深める」答えの違い
面接準備でやってしまいがちなのが、自分を実際より大きく見せようとする「盛る」準備です。ですが、盛った準備はかえって不利に働きます。
盛った回答・丸暗記が見抜かれる理由
面接官は毎年、何十人もの受験生と向き合っています。
用意してきた言葉なのか、自分の経験から出てきた言葉なのかは、話の具体性や表情から伝わってしまうものです。
立派に聞こえる言葉を並べても、中身が伴っていなければ印象には残りません。
盛ると、想定外の質問で崩れてしまう
盛った準備の最大の弱点は、少し踏み込まれると対応できなくなることです。面接では、用意した答えに対して「それはなぜですか」「具体的にはどういうことですか」と、その場でさらに質問が重ねられます。
自分の実体験に基づかない話は、この深掘りに耐えられません。エピソードを盛っていると、想定していなかった角度から質問された瞬間に、話のつじつまが合わなくなり、頭が真っ白になってしまいます。
逆に、自分が本当に経験したことなら、どこを掘られても自分の言葉で答えられます。想定外の質問に強いのは、いつも「深めてきた人」です。
経験を「深める」準備の型


盛るのではなく深めるとは、1つの経験を掘り下げて、自分の言葉で語れるようにしておくことです。次の型で整理すると準備しやすくなります。
- 結論(何に取り組んだのか)
- 具体(そのとき何を考え、どう動いたのか)
- 学び(そこから何を得たのか)
- 接続(その学びを大学でどう活かしたいのか)
「文化祭に力を入れた」で止めるのが盛る準備、「なぜ力を入れ、どんな壁にぶつかり、何を学び、それを大学の学びにどうつなげるか」まで掘るのが深める準備です。
エピソードは大きくなくて構いません。小さな経験でも、深く掘れているほうが面接では強いのです。
面接でやりがちなNGと避け方


準備の方向性を間違えると、せっかくの熱意が伝わりにくくなります。よくあるNGを確認しておきましょう。
内容面のNG
- 抽象的で、誰にでも当てはまる答えになっている
- 自分を大きく見せようとして、話が具体性を欠く
- 志望動機と将来像がつながっておらず、軸がぶれている
- 大学案内の言葉をそのまま繰り返している
態度・マナー面のNG
- 声が小さく、自信がなさそうに見える
- 質問に対して結論から答えられていない
- 暗記した内容を思い出すことに気を取られ、表情が固い
いずれも、答えを丸暗記しようとするほど起きやすくなります。軸を持って自分の言葉で話す準備をしておけば、自然と避けられます。
面接本番までの準備の進め方
最後に、本番までにどう準備を進めればよいかを整理します。
いつから、何を準備するか
まずは自分の経験の棚卸しから始めます。高校生活で取り組んだこと、志望のきっかけ、関心のあるテーマを書き出し、先ほどの「深める型」で1つずつ掘り下げていきます。
志望理由書の内容と面接の答えに一貫性を持たせることも大切です。
模擬面接の活用
準備した内容が本当に伝わるかは、実際に声に出して人に聞いてもらうと分かります。
模擬面接では、想定外の深掘り質問に対応する練習ができ、自分では気づけない癖も見つかります。第三者からのフィードバックを受けて改善するサイクルが、面接力を大きく伸ばします。
当日の流れと押さえておきたい要点
服装は制服が基本で、清潔感を第一に整えます。入退室のあいさつ、姿勢、目線といった基本のマナーは、前日までに一度確認しておくと安心です。
当日は、覚えてきた言葉を思い出そうとするより、自分の気持ちを伝えることに意識を向けましょう。



準備の総仕上げは「暗記の確認」ではなく「気持ちの整理」です。何を伝えたいかがはっきりしていれば、多少想定と違う質問が来ても大丈夫です!
面接対策は「深める」ことが合格への近道


ここまで見てきたように、総合型選抜の面接で問われるのは、答えの正しさよりも、自分の経験と気持ちをどれだけ深めてきたかです。
一問一答ではなく「軸」を作る
質問ごとにバラバラの答えを用意するのではなく、「自分は何に本気で、この大学で何をしたいのか」という軸を1つ持つこと。その軸があれば、大学ごとに聞かれ方が違っても、どんな質問からでも答えを組み立てられます。
パスハックの「深める」指導
パスハックは、愛媛県松山市の総合型選抜専門塾です。私たちが大切にしているのは、盛る対策ではなく、深める対策です。
- 総合型選抜で国立大学に合格した代表が、自身の経験をもとに直接指導します
- 社会人プロ講師が、あなたの経験を一緒に掘り下げ、自分の言葉になるまで伴走します
- チーム体制で、志望理由書から面接までを一貫してサポートします
- 毎月の成長レポートで、今どこまで深められているかを可視化します
- オンラインにも対応しているため、近くに専門塾がない場合でも受講できます
面接は、あなたの熱意を伝える絶好の場です。その熱意が正しく伝わるところまで、私たちが一緒に準備します。
まとめ
総合型選抜の面接で問われることは、大きく4つのカテゴリーに整理できます。
- 志望動機・大学/学部について
- 高校生活・活動実績について
- 自分自身(長所・短所・自己PR)について
- 将来・入学後・時事/学問への関心について
大学によって質問の言葉やニュアンスは違いますが、問われている中身はこの4カテゴリーに集約されます。
大切なのは、個別の質問文を暗記することではなく、それぞれのカテゴリーで何を問われているかを理解し、自分の経験を深めておくことです。
盛った準備は想定外の質問で崩れますが、深めた準備はどこを掘られても揺らぎません。面接を「試される場」ではなく「熱意を伝える場」と捉え、自分の言葉で語れるところまで準備を進めていきましょう。
監修者


長岡 孝樹
総合型選抜専門塾パスハック 代表
塾講師・フリースクール講師としてキャリアをスタート後、 ITベンチャーや上場企業でWebマーケティングを経験。 サイト運用から広告ディレクションまで幅広く担当。
IT寺子屋では小学生へのプログラミング指導に携わる。 現在は愛媛県松山市にて総合型選抜専門塾「パスハック」 を運営。自らも総合型選抜で電気通信大学に合格した実績を持つ。









