松山大学の総合型選抜では「志望理由および学修計画書」が合否を大きく左右します。
校訓「三実」が示すとおり、表面的な動機ではなく、自分自身の学びの軸を深く掘り下げて表現することが求められます。
本記事では、志望理由書の構成・書き方・学部別の押さえどころから、面接・小論文との連動まで具体的に解説します。
柚山先生「志望理由書、何から書けばいいかわからない」と感じる受験生はとても多いです。
大丈夫!順番に整理すれば必ず書けます。一緒に進めていきましょう。
松山大学 総合型選抜における志望理由書とは
志望理由書(志望理由および学修計画書)の概要
松山大学の総合型選抜で提出する書類の正式名称は「志望理由および学修計画書」です。
一般的な「志望理由書」と「学修計画書」が1枚にまとまった形式で、なぜ松山大学・その学部を志望するのか、そして入学後にどう学んでいくかをセットで記述します。
松山大学の出願書類のなかでの位置づけ
松山大学の総合型選抜では、書類選考と当日試験(小論文・面接)の両方が評価対象となります。志望理由および学修計画書は、書類選考の中心となるだけでなく、面接の質問の土台にもなる極めて重要な書類です。
2026年度の主な提出書類
2026年度の総合型選抜では、主に以下の書類提出が求められます。
- 入学志願票
- 志望理由および学修計画書
- 活動報告書(出願区分により必要)
- 調査書
- 出願区分に応じた証明書(成績優秀者・活動優秀者・資格取得者)
※2026年度入試の情報です。最新の出願書類は松山大学入試情報サイト 出願書類様式でご確認ください。
松山大学が求める人物像|校訓「三実」を理解する
建学の精神「真実」「実用」「忠実」とは
松山大学の建学の精神は校訓「三実」と呼ばれています。
- 真実:真理を究明し、本質を見極める姿勢
- 実用:学んだ知識を実社会で活かす姿勢
- 忠実:人と誠実に向き合い、信頼関係を築く姿勢
この3つは、松山大学が一貫して大切にしている価値観であり、志望理由書を読む側の評価軸そのものでもあります。
松山大学全体のアドミッション・ポリシー
松山大学 教育方針(3つのポリシー)では、求める学生像として以下が掲げられています。
- 物事の本質を見極めるために主体的に学ぼうとする人物
- 学びを実社会で積極的に活用しようとする人物
- 自己や他者と誠実に向き合い、信頼関係を構築しようとする人物
「主体的に学ぶ」「実社会で活かす」「誠実に向き合う」――まさに三実そのものです。
志望理由書に反映させるべき3つの視点
つまり志望理由書では、次の3つを具体的なエピソードとともに示す必要があります。
- 自ら問いを立て、深く学ぼうとしている姿勢(真実)
- その学びを将来どう活かしたいか(実用)
- 周囲とどう関わってきたか/関わっていきたいか(忠実)



「三実」は松大の評価の物差しです。難しく考えず、自分のエピソードがこの3つのどれに当てはまるかを意識して書くだけで、合格者の文章にぐっと近づきます。
松山大学の志望理由書|基本となる4つの構成要素


志望理由書は、次の4ステップで組み立てると整理しやすくなります。
①なぜ大学で学ぶのか(学びの動機)
きっかけとなった原体験(部活・授業・読書・地域活動など)を具体的に書きます。



「いつ・どこで・何があって・自分はどう感じたのか」を時系列で言語化することがポイントです!
②なぜ松山大学を選ぶのか(大学選択理由)
松山大学でなければならない理由を語る部分です。「家から近い」「私立で行けるから」だけではなく、
- 校訓「三実」に共感した点
- 地域に根ざした学びの環境
- 松山大学独自のカリキュラム・ゼミ・地域連携
など、ほかの大学では得られない要素と自分の動機を接続させます。
③なぜその学部・学科なのか(学部選択理由)
志望学部のアドミッション・ポリシー、開講科目、ゼミの研究テーマなどを具体的に挙げ、「自分が学びたいテーマ」と「学部が提供する学び」が一致していることを示します。シラバスや教員プロフィールまで踏み込めると説得力が増します。
④入学後・卒業後にどう活かすか(学修計画と将来像)
「学修計画書」のパートです。1年次〜4年次でどの科目・ゼミを受講したいか、課外活動や留学にどう取り組むかを書きます。そして卒業後、その学びをどう社会で活かすかまで描きましょう。
松山大学の学部別|志望理由書で押さえるべきポイント
経済学部の志望理由書
経済学部は「国際化・情報化・総合化・地域/環境/人間重視」を学部教育の柱としています。地域経済への関心、データ・統計を扱う意欲、経済を通じて社会課題を解きたい姿勢などを盛り込みましょう。
→ 詳しくは[リンク先:松山大学 総合型選抜 経済学部 記事]
経営学部の志望理由書
経営学部は「問題発見能力・問題解決能力・コミュニケーション能力」を備えた人材育成を目指しており、出願者には基礎学力に加え、自分の考えを文章・口頭で伝達できる力、企業や組織の活動への関心が求められます。部活やボランティアでチームを動かした経験、企業活動への関心、地域企業との接点などをエピソードベースで書くと効果的です。
→ 詳しくは[リンク先:松山大学 総合型選抜 経営学部 記事]
人文学部 英語英米文学科・社会学科の志望理由書
人文学部では「言語・異文化への関心」「多様な価値観を受け入れる柔軟さ」が問われます。英語英米文学科なら語学学習や海外文化との接点、社会学科なら社会問題への問題意識や地域社会への関心を、自分の体験を交えて表現しましょう。
法学部の志望理由書
法学部では「論理的思考力」「読解力・表現力」「他者との意思疎通能力」が重視されます。ニュースや身近な出来事を法・政治の視点でどう考えたかを示すと、学部の求める人物像と合致します。
薬学部の志望理由書
薬学部は医療人として求められる責任感・倫理観、6年間学び続ける覚悟が重要です。医療体験・闘病経験・薬剤師との接点、地域医療への関心など、職業観を裏付けるエピソードを必ず盛り込みましょう。
情報学部の志望理由書
2025年4月に新設された情報学部では、情報技術への興味だけでなく「情報を社会課題の解決にどう使うか」という視点が求められます。プログラミング経験、地域や生活のなかで感じたデジタル化への課題意識などを書くと評価されやすくなります。
松山大学の志望理由書で評価される5つの観点


①具体性(抽象論で終わらせない)
「興味があります」「学びたいです」だけでは何も伝わりません。固有名詞・数値・年月日・場所まで踏み込んで書くことが重要です。
②一貫性(動機と学修計画がつながっているか)
「動機→大学選択→学部選択→学修計画→将来像」が一本の線でつながっているかを必ず読み返してください。途中で話がブレている志望理由書は評価が伸びません。
③主体性(自分の体験・課題意識が出ているか)
「誰かに言われたから」ではなく、「自分が課題を感じたから」「自分で動いた結果」が出ている文章が高く評価されます。
④松山大学ならではの理由(他大学と差別化)
「他の大学でもいい志望理由書」は落ちます。松山大学のカリキュラム・ゼミ・地域連携・校訓を自分の言葉で語れているかを必ずチェックしましょう。
⑤誠実さ(「盛り」より「深め」)
実績を盛るより、自分が向き合った小さな経験を深く掘る方が評価されます。面接で深掘りされたときに整合性が崩れる「盛った志望理由書」は逆効果です。
松山大学の志望理由書でよくあるNG例と改善方法
「家から近いから」を志望理由にしてしまう
理由としては弱いだけでなく、地元志向の受験生は他にも大勢います。「松山という地域で学ぶ意味」「地域社会と接続する松大の学び」へと言い換えましょう。
パンフレットの言葉をそのまま使う
「グローバルに活躍する人材になりたい」など定型句は避けます。自分の体験から導いた言葉に置き換えるだけで、一気に説得力が上がります。
将来像が漠然としている
「人の役に立ちたい」だけでは弱いです。



誰の・どんな課題に・どう関わるのかまで具体化しましょう!
学修計画が「履修科目の羅列」になっている
科目名を並べるだけでは学修計画とは呼べません。「なぜその科目か」「学んだうえで次に何をするか」までセットで書きます。
松山大学 総合型選抜|志望理由書から面接・小論文へつなげる
志望理由書は面接の台本になる
面接官は志望理由書を読みながら質問します。書いた内容に答えられないと一気に評価が下がります。「書いた以上は語れる」状態をつくることが大切です。
書いた内容を深掘りされる前提で準備する
「なぜそう思ったの?」「具体例は?」「他の選択肢は考えなかった?」と必ず聞かれます。1文ごとに想定問答を作っておきましょう。
小論文との一貫性も意識する
小論文でも、志望理由書で語った価値観・問題意識と整合する立場で書く方が説得力が増します。書類と当日試験は別物ではなく、ひとつのストーリーとして繋げて準備しましょう。
松山大学 総合型選抜の志望理由書対策は「深める」が鍵|パスハック


松山大学の総合型選抜は、地元・松山に拠点を置く塾の強みが活きる入試です。地域・大学・学部の解像度を高めながら、自分の経験を深掘りして志望理由書に落とし込んでいく作業は、独学だけでは限界があります。
パスハック(PathHack)は、愛媛県松山市に拠点を置く総合型選抜専門の学習塾です。
- 総合型選抜で国立大に合格した代表が直接指導
- 指導者は社会人プロ講師のみ(学生バイト講師なし)
- チーム体制で、志望理由書・面接・小論文をそれぞれの専門講師が伴走
- 毎月の成長レポートで「自分の深まり」を可視化



パスハックの合言葉は「盛る対策はしない。深める対策をする。」。志望理由書を”よく見せる”のではなく、自分自身を深く掘り下げる伴走をします!
まとめ|松山大学の志望理由書は「自分を深掘りした証拠」
- 松山大学の総合型選抜では、志望理由および学修計画書が合否の中心になる
- 校訓「三実」と各学部のアドミッション・ポリシーを軸に、自分の体験を接続させて書く
- 構成は「動機→大学選択→学部選択→学修計画と将来像」の4ステップ
- 評価される5つの観点(具体性・一貫性・主体性・松大ならではの理由・誠実さ)を満たす
- 書いたあとは面接・小論文との一貫性を必ずチェックする
志望理由書は付け焼き刃では書けません。早めに着手し、自分自身の経験と松山大学の学びを丁寧に重ねていきましょう。
監修者


長岡 孝樹
総合型選抜専門塾パスハック 代表
塾講師・フリースクール講師としてキャリアをスタート後、 ITベンチャーや上場企業でWebマーケティングを経験。 サイト運用から広告ディレクションまで幅広く担当。
IT寺子屋では小学生へのプログラミング指導に携わる。 現在は愛媛県松山市にて総合型選抜専門塾「パスハック」 を運営。自らも総合型選抜で電気通信大学に合格した実績を持つ。









