松山大学の総合型選抜は、学部ごとに選考方法も出願資格も大きく異なります。「自分の学部はどう対策すればいいの?」と悩む受験生も多いはずです。
しかも2027年度入試からは、全学部で新方式「基礎学力試験型」が加わり、人文学部の英語英米文学科は「グローバル・コミュニケーション学科(仮称・設置構想中)」へ改組される予定です。制度が大きく動いた年だからこそ、最新情報での整理が欠かせません。
この記事では、2027年度入試の最新情報をもとに、全学部の総合型選抜を一気に整理しました。
柚山先生自分が受ける学部の特徴と、狙う枠を見極めることが合格への第一歩です!
松山大学の総合型選抜とは


松山大学は愛媛県松山市にある四国最大級の私立大学で、経済・経営・人文・法・薬・情報の6学部を擁します。
総合型選抜は、調査書や志望理由書などの書類に加え、小論文・面接・プレゼンテーション・基礎学力試験などを組み合わせて、受験生の意欲や適性を多面的に評価する入試方式です。
総合型選抜の基本的な仕組み
松山大学の総合型選抜は、大きく次の3つの要素で構成されます。
- 出願書類(調査書、志望理由および学修計画書など)
- 個別試験(小論文/面接/プレゼン/筆記/基礎学力試験など、学部・方式により異なる)
- 出願資格の確認(評定平均値、資格、課外活動実績など)
同じ学部でも「Ⅰ期日程(基礎学力試験型・自己推薦型)」「Ⅱ期日程」など複数の出願ルートが用意されています。自分の強みに合った方式を選ぶことが、まず最初の戦略になります。
松山大学が求める人物像(アドミッションポリシー)
松山大学全体としては、次のような学生を求めています。
- 物事の本質を見極めるために主体的に学ぼうとする人物
- 学びを実社会で積極的に活用しようとする人物
- 自己や他者と誠実に向き合い、信頼関係を構築しようとする人物



志望理由書や面接では、この3つの人物像と「自分の経験・志望」をきれいに結びつけて語れるかが重要なポイントです!
【2027年度の変更点】基礎学力試験型の新設と人文学部の改組
2027年度入試では、総合型選抜に2つの大きな変更があります。志望校として検討している人は、まずここを押さえておきましょう。
- Ⅰ期日程「基礎学力試験型」を全学部で新設:評定平均などの出願資格を問わず、国語・英語・数学・化学の基礎学力試験で早期合格を目指せる新方式です。試験地も松山・松江・岡山・徳島・高松・高知の6会場に広がりました。
- 人文学部 英語英米文学科の改組:2027年4月より「グローバル・コミュニケーション学科(仮称・設置構想中)」へ名称変更予定で、選抜方式も再編されています。
Ⅰ期日程・Ⅱ期日程・法学部独立型の違い


松山大学の総合型選抜は、学部ごとに実施される日程・方式が異なります。大きく分けると次の3タイプです。
- Ⅰ期日程:9月中旬〜下旬出願 → 10月上旬〜中旬試験 → 11月上旬合格発表。「基礎学力試験型」「自己推薦型」の2方式
- Ⅱ期日程:10月中旬〜下旬出願 → 11月中旬試験 → 12月上旬合格発表。従来型の「小論文+面接」など
- 法学部法学科の独立総合型:一次(小論文)と二次(プレゼン)に分かれる2段階選抜
志望学部・志望方式によって受験時期が大きく変わります。まずは自分が狙う学部でどの方式が実施されるかを確認しましょう。
【一覧】松山大学 総合型選抜の学部・学科と募集人員(2027年度)
全学部の主な選抜枠・募集人員を一覧で確認
| 学部・学科 | 主な選抜枠と募集人員 | 主な選考方法 |
|---|---|---|
| 経済学部 経済学科 | Ⅰ期 基礎学力30/Ⅱ期 85(成績70・活動13・資格2) | 基礎学力試験+面接/小論文+面接 |
| 経営学部 経営学科 | Ⅰ期 基礎学力30/Ⅱ期 90(成績50・活動5・資格35) | 基礎学力試験+面接/小論文+面接 |
| 人文学部 グローバル・コミュニケーション学科(仮称) | Ⅰ期 基礎学力5/自己推薦25/Ⅱ期 30(コミュ重視15・英語重視15) | 基礎学力試験/筆記/面接(英語要素あり) |
| 人文学部 社会学科 | Ⅰ期 基礎学力15/自己推薦10 | 基礎学力試験/小論文+面接 |
| 法学部 法学科 | Ⅰ期 基礎学力20/法学部独立総合型 10 | 基礎学力試験/一次小論文+二次プレゼン |
| 薬学部 医療薬学科 | Ⅰ期 基礎学力5/自己推薦5/Ⅱ期 10 | 基礎学力試験/面接/小論文+面接 |
| 情報学部 情報学科 | Ⅰ期 基礎学力10/自己推薦10/Ⅱ期 20(資格20・探究若干名) | 基礎学力試験/プレゼン/小論文+面接 |
このほか、経済・経営・人文・法学部では「帰国生徒・社会人」枠(各若干名)も実施されます。
出典:総合型選抜、学校推薦型選抜、特別選抜 | 松山大学入試情報サイト(2027年度入試の情報です。最新情報は公式HPでご確認ください)
学部選びで押さえたい3つのポイント
- 自分の強みのタイプを見極める:学力/成績/課外活動/資格、どれを軸に出願するか
- 試験の重みづけを確認する:基礎学力試験中心か、小論文・面接・プレゼン中心か
- 日程の早さを意識する:Ⅰ期は9月出願・10月試験、Ⅱ期は10月出願・11月試験と差が大きい
【2027年度新設】Ⅰ期日程「基礎学力試験型」を徹底解説
2027年度入試から全学部で始まる「基礎学力試験型」は、評定平均などの出願資格を問わず、基礎学力試験の点数で勝負できるのが最大の特徴です。一般選抜対策で身につけた学力を活かして、早期合格を狙える新しい枠として注目されています。
配点と選考の流れ
合否は、次の3要素の合計150点満点で判定されます。
| 審査項目 | 配点 |
|---|---|
| 出願書類 | 30点 |
| 基礎学力試験 | 100点 |
| 面接 | 20点 |
| 合計 | 150点 |
基礎学力試験の科目と出題範囲
国語・英語・数学・化学の4科目から2科目を選択して解答します(1科目50点×2=100点)。
| 科目 | 出題範囲 |
|---|---|
| 国語 | 現代の国語・言語文化(古文/漢文を除く) |
| 英語 | 英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ |
| 数学 | 数学Ⅰ・数学A |
| 化学 | 化学基礎 |
薬学部は「化学」が必須+1科目選択、情報学部は「数学」が必須+1科目選択となります。それ以外の学部は4科目から自由に2科目を選べます。
面接と出願資格
- 面接:3人までのグループによる集団面接(1グループ約20分)。事前にダウンロードした「面接カード」を記入して持参し、面接時に参照できます
- 出願資格:一般選抜の出願資格に準ずる(評定平均値の基準は設けられていません)
- 併願:経済・経営・人文・法学部間で併願可。数学選択者は情報学部と、化学選択者は薬学部との併願も可能です



評定平均に自信がなくても、学力試験で挽回できるのが基礎学力試験型の魅力です!一般選抜の勉強がそのまま活きるので、早めに合格を確保する戦略として使えます。
【2027年度新設】Ⅰ期日程「自己推薦型」とは
「自己推薦型」は、人文学部グローバル・コミュニケーション学科・社会学科、薬学部、情報学部で実施されるⅠ期日程の方式です。学科・出願資格ごとに内容が異なります。
| 学科(型) | 募集 | 選考方法 |
|---|---|---|
| 人文 グローバル・コミュニケーション(コミュニケーション重視型) | 25名 | 出願書類+筆記(300〜400字記述を2問予定)+面接(日本語) |
| 人文 社会学科(意欲的活動型) | 10名 | 出願書類+小論文(800字以内)+面接 |
| 薬学部 医療薬学科 | 5名 | 各種活動実績型=書類+面接/成績優秀者=書類+小論文(800字以内)+面接 |
| 情報学部 情報学科 | 10名 | 各種活動実績型・成績優秀者など出願資格に応じた方式 |



活動実績や意欲を評価してもらえる方式です。書類と面接で「自分は何をしてきて、大学で何を学びたいのか」を語れる人に向いています!
経済学部 経済学科の総合型選抜
経済学部 経済学科は、Ⅰ期「基礎学力試験型」とⅡ期日程の2ルートで総合型選抜を実施します。
- Ⅰ期 基礎学力試験型:募集30名/基礎学力試験(国英数化から2科目)+面接+書類
- Ⅱ期日程:募集85名/小論文(800字以内)+面接
Ⅱ期日程は、出願ルートが3区分に分かれています。
- 成績優秀者:募集70名
- 各種活動優秀者:募集13名(スポーツや文化・芸術での実績)
- 資格取得者:募集2名(商業系・情報系・英語資格などの取得者)
Ⅱ期の選考はいずれも小論文+面接。経済学への関心や問題意識を、書類と面接で一貫して語れるかが問われます。



学力に自信があるならⅠ期の基礎学力試験型、活動や成績で勝負したいならⅡ期、と自分の強みで方式を選べます!
経営学部 経営学科の総合型選抜
経営学部 経営学科も、Ⅰ期「基礎学力試験型」とⅡ期日程の2ルートです。
- Ⅰ期 基礎学力試験型:募集30名/基礎学力試験+面接+書類
- Ⅱ期日程:募集90名/小論文(800字以内)+面接
Ⅱ期日程の3区分は次のとおりです。
- 成績優秀者:募集50名
- 各種活動優秀者:募集5名
- 資格取得者:募集35名(商業系・情報系・語学系の資格取得者)
経営学部の大きな特徴は「資格取得者」の枠が35名と非常に多いこと。簿記・情報処理・英語系の資格を持っている受験生にとっては相性の良い学部です。



資格を持っていれば活かせる枠が多いのが経営学部の魅力。資格取得は早ければ早いほど選択肢が広がります!
人文学部の総合型選抜
人文学部はグローバル・コミュニケーション学科(仮称・設置構想中)と社会学科の2学科構成です。英語英米文学科は2027年4月にグローバル・コミュニケーション学科へ改組される予定で、2027年度入試はこの新学科として募集が行われます。
参考:人文学部 グローバル・コミュニケーション学科特設サイト
グローバル・コミュニケーション学科(仮称)
Ⅰ期・Ⅱ期あわせて複数の出願ルートが用意されています。
- Ⅰ期 基礎学力試験型:募集5名/基礎学力試験+面接+書類
- Ⅰ期 自己推薦型(コミュニケーション重視型):募集25名/書類+筆記(300〜400字記述2問予定)+面接
- Ⅱ期 コミュニケーション重視型:募集15名/書類+筆記(記述2問)+面接
- Ⅱ期 英語重視型:募集15名/書類+面接(英文の黙読・音読、英語での発表と質疑応答を含む)



英語での発表がある「英語重視型」、記述や面接で意欲を見る型など、得意分野に合わせて挑戦できます。自分の強みが英語なのか、伝える力なのかを見極めましょう!
社会学科
社会学科は、2027年度はⅠ期日程のみで総合型選抜を実施します。
- Ⅰ期 基礎学力試験型:募集15名/基礎学力試験+面接+書類
- Ⅰ期 自己推薦型(意欲的活動型):募集10名/書類+小論文(800字以内)+面接
自己推薦型は活動実績を評価する方式です。ボランティアや地域活動、部活動などの経験を、社会学の学びとどうつなげたいかまで整理しておきましょう。
法学部 法学科の総合型選抜
法学部は、Ⅰ期「基礎学力試験型」と、法学部独自の1次・2次の2段階選抜を実施します。
- Ⅰ期 基礎学力試験型:募集20名/基礎学力試験+面接+書類
- 法学部法学科 総合型選抜:募集10名/1次・2次の2段階選抜
2段階選抜の詳細は次のとおりです。
- 出願資格:国語・数学・理科・地理歴史・公民・外国語のうち3教科以上で評定平均値3.8以上
- 1次選考:小論文(入学後の目標・抱負・学びたい内容などを800字以内で述べる)
- 2次選考:法律分野のテーマに関するプレゼンテーション(発表7〜10分+質疑応答15分程度、PowerPoint使用)
1次で論理的な文章力、2次で発信力・表現力が問われる、対策の幅が広い選抜です。法学的なテーマに普段から関心を持ち、新聞・ニュースを習慣的に読んでおくことが効きます。



プレゼンは「結論先出し→根拠→具体例」の流れで話すと評価が安定します。練習量が結果に直結する選考方式です!
薬学部 医療薬学科の総合型選抜
薬学部 医療薬学科は、Ⅰ期(基礎学力試験型・自己推薦型)とⅡ期日程で選考スタイルが異なります。
- Ⅰ期 基礎学力試験型:募集5名/基礎学力試験(化学が必須+1科目選択)+面接+書類
- Ⅰ期 自己推薦型:募集5名/各種活動実績型=書類+面接/成績優秀者=書類+小論文(800字以内)+面接
- Ⅱ期日程:募集10名/小論文(600字程度)+面接(化学または生物の口頭試問を含む)
薬学部は理科系の知識が前提になる方式が多いのが特徴です。基礎学力試験型・Ⅱ期いずれも、化学・生物の基礎を仕上げておく必要があります。



薬学部は理系科目の基礎力が前提!
総合型でも「医療人としての適性」を面接で深く見られます。志望動機の練り込みが最重要です。
情報学部 情報学科の総合型選抜
情報学部は2025年4月新設の新しい学部です。2027年度の総合型選抜は3ルートで実施します。
- Ⅰ期 基礎学力試験型:募集10名/基礎学力試験(数学が必須+1科目選択)+面接+書類
- Ⅰ期 自己推薦型:募集10名/出願資格に応じた各種活動実績型・成績優秀者など
- Ⅱ期日程:募集20名(資格取得者20名・探究活動若干名)/情報学に関する課題探究のプレゼン(5分)+質疑応答など
探究活動の枠は、高校での課題研究や情報系の活動を成果物としてまとめている受験生に向いています。数学に自信がある人はⅠ期基礎学力、資格を持っている人はⅡ期資格取得者と、自分の強みで枠を選べる柔軟さがあります。
松山大学 総合型選抜のスケジュール(2027年度)
| 方式 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| Ⅰ期 基礎学力試験型 | 2026/9/18〜9/28 | 2026/10/10(土) | 2026/11/2(月) |
| Ⅰ期 自己推薦型 | 2026/9/18〜9/28 | 2026/10/11(日) | 2026/11/2(月) |
| 法学部法学科 総合型 | 2026/9/18〜9/28 | 一次 10/11(日)/二次 11/14(土) | 一次 10/14(水)/二次 12/1(火) |
| Ⅱ期日程 | 2026/10/16〜10/27 | 11/14(土)・11/15(日) | 2026/12/1(火) |
2027年度の情報です。最新情報は松山大学入試情報サイトでご確認ください。



Ⅰ期は夏休み中に出願書類が仕上がっている必要があり、Ⅱ期も準備期間は実質3〜4ヶ月。高3の春〜夏前から動き出すのが安全です!
松山大学 総合型選抜で問われる力と対策ポイント
志望理由書で押さえたい3つの視点


- 「なぜその学部か」を自分の経験から語れているか
- 大学のアドミッションポリシーと自分の人物像が結びついているか
- 入学後の学修計画が具体的に描けているか
「松山大学だから」「経済が学びたいから」だけでは弱い。自分の体験エピソード→気づき→学びたいテーマ→入学後の計画、という流れで書くと一貫性が出ます。
小論文の傾向と書き方の基本
松山大学の小論文は、学部のテーマに沿った課題文型・テーマ型が中心です。形式は学部ごとに違いますが、共通して評価されるのは次の3点です。
- 問いに正面から答えているか
- 自分の意見に根拠が伴っているか
- 構成が読み手にわかりやすく整理されているか



小論文は「型」を覚えれば誰でも一定以上の答案が書けるようになります。早めに型を身につけて、過去問演習で慣らしていきましょう!
面接で見られているポイント
面接で問われるのは知識量ではなく、「この学生は本気で本学で学びたいのか」「入学後に成長できるか」の見極めです。基礎学力試験型では集団面接も実施されるため、他の受験生がいる場でも落ち着いて話す練習をしておきましょう。
- 志望理由を自分の言葉で語れるか
- 質問に対して論点をズラさず答えられるか
- 受け答えに誠実さ・素直さがあるか
総合型選抜の対策は「深める」ことが合格への近道


松山大学の総合型選抜は、学部・方式ごとに問われる力がまったく違います。だからこそ、自分の志望学部と選抜方式に合わせて「深い対策」をすることが合格への最短ルートです。
パスハック(PathHack)は、愛媛県松山市に拠点を置く総合型選抜専門の学習塾です。
- 総合型選抜で国立大に合格した代表が直接指導
- 社会人講師のみの少数精鋭体制
- 一人ひとりに毎月の成長レポートを発行
- チーム体制で志望理由書・小論文・面接を多角的にサポート



「盛る対策はしない。深める対策をする。」が私たちの方針です!
徹底的に深めるために伴走します!



自身の経験と志望を深く掘り下げ、松山大学の各学部が求める人物像と合致する答案・面接を一緒に対策していきましょう!
まとめ
- 2027年度入試から全学部で「基礎学力試験型」(Ⅰ期)を新設。評定を問わず基礎学力試験で早期合格を狙える
- 人文学部 英語英米文学科は2027年4月よりグローバル・コミュニケーション学科(仮称・設置構想中)へ改組予定
- 経済・経営はⅡ期で「成績/活動/資格」の3ルート、法学部は独立型で1次小論文+2次プレゼン、薬・情報は理系基礎や探究など方式が多彩
- Ⅰ期は10月、Ⅱ期は11月の試験。準備は高3春〜夏前にスタートが理想
- まず志望学部と方式を決め、自分の強み(学力・成績・活動・資格)と選抜区分のマッチングから戦略を立てよう
監修者


長岡 孝樹
総合型選抜専門塾パスハック 代表
塾講師・フリースクール講師としてキャリアをスタート後、 ITベンチャーや上場企業でWebマーケティングを経験。 サイト運用から広告ディレクションまで幅広く担当。
IT寺子屋では小学生へのプログラミング指導に携わる。 現在は愛媛県松山市にて総合型選抜専門塾「パスハック」 を運営。自らも総合型選抜で電気通信大学に合格した実績を持つ。









